昨日に引き続き、サラリーマン時代のお話です。
自分で苦手だと思っていたことが、色々な気づきで変化していきます。
スピリチュアルライフコーチとしての視点も交えた内容になっていますので、あなたのお悩みのヒントに少しでもなっら嬉しいです。

話が苦手な私が気づいたこと
私は話すのが苦手で、特に人前だと、頭の中で思っていることを言葉にすることができませんでした。
自分でも話す内容がつまらない、的を得ない話だと思っていたこと、上司に「何を言いたいか分からない」と言われた経験があったからです。
そして、私が話すと分かりにくくて伝わらないから、人の迷惑になってしまうと思っていました。
ところが、1対1になると、驚くほどスムーズに言葉が出てきて、悩み相談を受けたときなどは、アドバイスをする自分に、こんな話もできるんだと思うことが何度もありました。
その当時は、これが自分の強みだとは思っていませんでしたが、今となっては、この1対1でのアドバイスの経験が、スピリチュアルライフコーチのお仕事にとても役立っています。
どんな状況でも相手の話を聞くこと
私は、誰かから相談や質問を受けたとき、どんな状況でも相手の話はきちんと聞くことを、いつも心がけていました。
その中で1つだけ正しいアプローチではなかったと後で気づいたのは、質問されたことに対して、私が答えを見つけてあげてしまっていたことでした。
私がなぜ、そのようにしていたか、その理由の一つは、仕事にスピードを求められる環境で、ゆっくりと話していく余裕がなかったからです。
結果として、自分で解決策を提案する癖があったのです。
また、私は長く同じ部署に所属していたので、「生き字引」のような存在になっていました。
かなり経験が必要な特殊な業務も多く、全て自分でやって、自分で解決するそんな日々を多く過ごしていました。
過去からの思い込み
「話をしても伝わらない」という私の思い込みが、仕事の場面で、自分でやった方が早いという思いに変わり、いつの間にか、伝わらないことを、人のせいにして、自分の思い込みを放置していました。
振り返ってみると、私は、もともと好きでその仕事を選んだわけではありませんでした。
世間一般にいう安定した生活を送るために、とりあえずサラリーマンになっておけば良いし、3年ぐらい働いて、結婚して辞めるのなら親も安心するだろうと考えていただけでした。
そんな私が長い間辞めずに勤めていたのも、結婚は会社を辞める口実にしたかっただけであって、仕事が好きではなくても、他にやりたいこともなく、安定した生活ができていたから、辞めるという選択肢がなかったんだと思います。
だから、とにかく目の前のやるべき仕事をこなすことにしか目を向けず、自分の問題と向き合わずに時間ばかりが過ぎて行き、思い込みは変わらないままでした。
潜在意識にある思いとは
私が小学生の頃に描いていた将来の夢は、「幸せなお嫁さん」になることでした。
そして、なんでこんな夢だったんだろうと思いましたが、大人になった私にとって結婚という理想の世界は、両親のようにはならず、優しい旦那様とお互いを思いやって幸せに暮らすことだったのです。
ところが、父の母への言動、それを受ける母の様子これらを総合して、夫婦でいることが幸せではなく母のように大変な思いをしたくないと言うことが、潜在意識になっていたんだと思います。
父はいつも母に上から物を言う人で、母の意見をほとんど聞くことはなかったと思います。
何を言ってもくだらないと言われ、専業主婦の母はいつも言われっぱなしで、自信をなくし、相当なストレスを抱えていたのではないかと思います。
その潜在意識の無意識が結婚から遠ざけていたのかもしれないとも思いました。
また、潜在意識には、父に対して母の話が伝わらないと言うことが埋め込まれていて、その影響が大きかったと、今では理解することができます。
このことに早く気がつけば良かったと思いますが、これも全てシナリオ通りなんです。
苦手なことが好きに変わる
そもそも社交的ではなかった私は、人と関わることに関心がなく、入社当初はひどいもで、仕事だけしていればいいという考えでした。
自分が信頼できると思った相手には関わることができたものの、そうではない相手には距離を置くという、可愛げのない新人だったと思います。
それに、会社の組織の中では自分の思い通りにならないことが多いと感じていました。
それが当たり前と思われるかもしれませんが、私には理解ができませんでした。
組織の中で意見をするには、それなりの知識が必要で、それを数字や言葉で上司に認めさせる力が必要だと思っていたので、私には到底無理だと諦めていました。
そもそも、そこまで会社を良くしようという気持ちもなかったからだと思います。
では、これからこの会社でやっていくには、自分には何ができるかを考えました。
そのうちそれが明確になり、人に公平に、いつでも相談できる環境を作り、一人一人の良いところを伸ばして、苦手な部分を補い合える家族のような存在でいれることでした。
100人いれば100通りの捉え方があります。
それでも組織としては、皆が同じ目標に向かって働く必要があります。
これが最も難しい課題でした。
私自身がそれに納得して仕事をしていない部分があったからです。
それでもグループやチームのために、なんとか自分を騙しながら、自分の信念を持って仕事をしていました。
こんな形で長い間、多くの経験を通じ、苦手だった人と関わることが、次第に楽しくなり、人に頼られる存在になりました。
新しいチャレンジとは
こんな変化があった私ですが、20年近く同じ仕事をしていたので、異動という新たなチャレンジには抵抗があり、初めはかなりショックでした。
そこで「転職したと思えばいいんだ」と考え、とにかく必死に仕事を覚えようと周りに協力してもらいながらやっていました。
以前は変化を恐れ、新しいことにチャレンジすることができなかった私ですが、異動や変化がありがたい経験だと思えるようになり、新しい環境でのチャレンジが、私自身を成長させてくれたと思っています。
このような経験を経て、時間はかかりましたが、異動先でも人間関係も上手くいき仕事もスムーズに回せるようになり、意外と会社も楽しいかもしれないと思えるように気持ちが変化してきました。
ただ人を育てると言うところでは、どの部署に行っても新しい課題は出てきます。
それも楽しめるようになってきていたのは私にとって大きな変化だと思います。
この出来事は、自らチャレンジと言うよりも、強制的にチャレンジさせられたと言う感じでしたが。
これまでの点の出来事が、私に必要なタイミングで起こっていたと思うと、全てが繋がっていたんだととても納得できます。
と言うことで、今日はここまで。
また、明日お会いしましょう!!